日本一を誇る山中漆器の椀木地は全国的にも珍しいタテ木取り。
木が育つ方向に逆らわずに加工できるため、歪みが出にくいという特徴があります。
そのため椀はもちろんのこと、薄挽きや蓋物などといった精巧な仕上げも得意です。
そのため椀はもちろんのこと、薄挽きや蓋物などといった精巧な仕上げも得意です。
この字を「縦木取り」と書く人もいれば「竪木取り」と書く人もいるし、
どっちが正しいのだろうかってずっと気になってました。
字典を調べてもイマイチよく分からなくて、竪の字を使う人は学があるのをみせよう
と思っているのではないかとさえ思ったりしてました。
ところが最近、「農商務省の報告書(明治19年)には竪木と書いてある。」と聞いたり
埋蔵文化財センターに行った時に竪穴式住居って書いてあるのが気になって
改めて調べ直してみることにした。
竪の字をつかう漢字を調べてみると「竪穴式住居」「竪樋」「竪琴」など。
これらから考えるに、「縦」は2次元での上下方向のことで、
「竪」は3次元の天地方向のことかも!って気がついた。
縦の場合、壁面は天地方向なのに対して、床面は前後方向という風に変わるけど
竪は壁面であろうと床面であろうと常に垂直方向を意味するから
「竪」はより正確な表現方法と言えると分かった。
「竪」はより正確な表現方法と言えると分かった。
(例)
竪木取・横木取:使用時の木繊維の方向が垂直・水平。
竪樋・横樋:といの方向が垂直・水平。
竪琴・琴:弦の方向が垂直・水平。